Amazon AWSソリューションアーキテクト・アソシエイト試験(SAA-C02)の受験を検討している。最短で取得したいので、「試験の概要」「効率的な学習方法」「学習時間」を知りたい
上記について、筆者自身が近々AWSソリューションアーキテクト・アソシエイト(以下、試験と記載します)を受験する予定なので、学習内容をまとめる意味も込めて、記事を作成します。
この記事で分かること
- その1 試験の概要 ← 本記事で紹介
- その2 学習方法・学習時間 ← 本記事で紹介
- その3 主な学習トピックとポイント
なお、「その3 主な学習トピックとポイント」についてはかなりボリュームが多いので、別記事にいたしました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
>> 【第二回】AWSソリューションアーキテクトアソシエイト勉強法/主な学習トピックとポイント
それでは深堀をしていきます。
その1 AWSソリューションアーキテクト・アソシエイト試験(SAA-C02)の概要
まず試験の概要についてみていきます。
試験概要
試験の番号 | SAA-C02 |
形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
合格点 | 700/1000 70% |
実施形式 | テストセンターまたはオンラインプロクター試験 |
時間 | 試験時間: 130 分間 |
受験料金 | 15,000 円(税別)/ 模擬試験 2,000円(税別) |
言語 | 内容としては 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
>>公式ページ AWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト
筆者が多くの合格体験記をリサーチした結果、以下のドキュメントを読み込んで、模擬試験を何度か回せば合格する試験内容のようです。
>> AWS ドキュメント
しかし、文章がかなりとっつきにくいですね。理由は、公式ドキュメントが英語の機械翻訳である点と、用語・サービスの詳細について、初見だとかなりイメージしにくく、用語とイメージを結び付けるのが難しいからです。
また、少し学習を進めると分かってくるのですが、試験では、AWSのサービス名やサービス毎の特徴などが問われるのですが、サービス名が略語なため、覚えるのにかなり苦労します。
たとえは「EC2」というサービスがあります。
これは、「Amazon Elastic Compute Cloud」の略語で、内容としては「Amazonが提供する、コンピューティング能力を自在に拡張/縮小できるウェブサービス=仮想サーバーのこと」なわけですが、これは普段業務などでAWSに触れていないとなかなか想像がつかないと思います。
そこで、動画などの学習教材を利用し、おおよその概念と用語のイメージをつかんでから実際の学習にはいることをおススメします。この方法をとることで、用語やサービスの内容がイメージしやすくなり、いきなり試験問題などにとりかかるより、最後の暗記学習が進めやすくなります。
このトピックの結論
- 試験のポイント1 本試験は、難しいというより、AWS固有の概念やたくさんある略語サービスの多さが特徴。合格点の70%を取るために、それらを克服しつつ、数多く模擬試験を回して効率よく暗記する
- 試験のポイント2 実務で役立てるためにも、試験内容の理解をすすめるためにも、ハンズオン(自分の手を動かして環境を構築)してみる
その2 学習方法・学習時間
- ステップ1 学習範囲をざっくり理解する
- ステップ2 ハンズオンで、環境を構築してみる
- ステップ3 Udemyの動画講義を視聴(1周)
- ステップ4 ひたすら模擬試験を解く
それではひとつづつ見ていきましょう。
ステップ1 学習範囲をざっくり理解する
試験範囲では、AWS固有の概念や、略語のためとっきにくい用語が数多く出現し、直感的に理解しにくいため、ややもすれば単純暗記に陥りがちな試験です。実務で利用することも想定して、各サービスの概念や用語を理解したうえで暗記するために、ステップ1では学習範囲をざっくりと理解することに重点を置きました。
おススメの教材
AWSチャンネル
想定学習時間:5h-10h
元GMOエンジニアのくろかわさんがアップしてくださっている動画です。トピックの最後にハンズオン(自分で実際に手を動かしてみること)で環境を構築する方法も解説してくれていますので、かなりAWSに対する理解が進みます。
特に、主要な概念である、EC2(仮想サーバー)、VPC(仮想ネットワーク)、IAM(権限管理)についてしっかりイメージをつかむことができます。
>> AWSチャンネル
※動画の再生速度について:YouTubeはプレミアム会員になって、倍速で見ましょう!!!CMカットで倍速で見れるので、学習時間を効率的に使えますよ!!!
黒本
想定学習時間:2.5-5h
筆者は概要把握に、書籍も利用しました。理由としては、書籍を利用することで、構成図や表によって、用語とイメージを結びつけやすくなると考えたからです。
ただし、時間がなければ飛ばしていいかもしれません。書籍の使い方としては以下の通りです。
- ざっくり読んで、内容を30%ほど理解する
- 章末問題を2-3周して、8割くらい解けるまでやってみる
ステップ1の目標は暗記ではなく、AWS概念をつかむことなので理解しにく、覚えにくい部分は飛ばして、全体を30%ほど理解することに注力しました。
ステップ2 ハンズオンで、環境を構築してみる
先にご紹介した動画( >> AWSチャンネル)や、この後紹介する動画講義( >> Udemy)にもハンズオンのコンテンツとして含まれますが、この試験では事前にハンズオンを経験しておくことがかなり有利に働くと思います。
ここで敢えて強調する理由としては、ハンズオンによって実際にご自身で環境を構築することを通して、各サービスへの理解が深まりますし、用語がイメージしやすくなるためです。というか、初学者にとっては、ハンズオンは必須かなと思います。(普段業務でAWSを利用されている方はこの限りではないです)
ちなみに、筆者は以下のような学習環境を構築してみました。
AWSのS3に静的なWebページをデプロイし、インターネットから公開してみる。
詳細については別途ご紹介予定ですが、上記の環境を構築したおかげで、「AWSへの登録」をはじめとした各種サービスへの理解が深まりました。
上記の環境を構築する際に参考にしたページ
>>【保存版】爆速!サーバレスブログの作り方【Hugo + AWS(S3,Route53,Cloudfront)】
なお、想定学習時間についてはステップ1とステップ3に含まれますので、本項ではカウントしません。
ステップ3 Udemyの動画講義を視聴(1周)
想定学習時間:20h
標準速で26.5時間の動画講義と3回分の模擬試験がついています。ネット上の合格体験記では、多くのレビューアーがこの講座を推していました。筆者も例にもれず、この動画をメインにして学習を勧めました。筆者は1.5倍速で動画を視聴しつつ、時折メモを取る感じで講義を消化しました。
>> これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)
ステップ4 ひたすら模擬試験を解く
想定学習時間:15h
上記のUdemy教材に添付される模擬試験を解きまくります。
ここまでのまとめ
ここまでご紹介した学習項目と想定される学習時間を再度まとめてみましょう。
ここまでの学習項目と学習時間
ステップ1 概要を把握する | 想定学習時間:10-15h |
ステップ2 ハンズオンで、環境を構築してみる |
想定学習時間:0h ※ステップ1と3に含まれるため |
ステップ3 Udemyの動画講義を1周 | 想定学習時間:20h |
ステップ4 ひたすら模擬試験を解く |
想定学習時間:15h |
TOTAL |
想定学習時間:45-50h |
学習を進めてみた感想
学習時はアウトプットを意識するといいかもです。
座学よりも、ハンズオンで手を動かしたり、模擬試験を解きまくって、分からないところを動画やAWS公式ドキュメントに立ち返って学習するのが効率的かと感じました。ずっと座学してるとかなり眠くなります。
上記がAmazon AWSソリューションアーキテクト・アソシエイト試験(SAA-C02)の「試験の概要」「学習方法・学習時間」となります。
次回は、筆者がまとめた「主な学習トピックとポイント」について記載していきますので、よろしければご参考にしてみてください。
学習コストと得られる結果を考慮すると、スクールに行くのがコスパが高い件
本記事では、独学を前提にAWSソリューションアーキテクト試験の学習方法をご紹介しました。しかし、IT自体のご経験が薄く、独学ではちょっと厳しそう。。。という方向けに、初学者にとってプログラミングを独学する際の挫折しやすいポイントと回避策について、以下の記事にまとめましたのでご紹介しておきます。
>> 無料あり:エンジニア歴20年の筆者がおすすめするプログラミングスクール
まとめ
本記事では、以下についてご紹介しました。
- 試験の概要
- 学習方法・学習時間
- 主な学習トピックとポイント ←次回記事でご紹介
また、独学では心もとない方向けに、プログラミングスクールに関してもご紹介しました。
>> 無料あり:エンジニア歴20年の筆者がおすすめするプログラミングスクール
これから、Amazon AWSソリューションアーキテクト・アソシエイト試験(SAA-C02)の受験を検討している方のご参考になれば幸いです。
【参考記事】
>> 【第1回】AWSソリューションアーキテクトアソシエイト勉強法/初心者が最短合格するための学習方法
>> 【第2回】AWSソリューションアーキテクトアソシエイト勉強法/主な学習トピックとポイント