【転職経験談 第3回】未経験エンジニアが企業の面接時に必ず聞かれる質問8選と回答例
2024.07.22更新
この記事は、筆者が40代半ばで上場企業の子会社でのエンジニア職を辞め、職業訓練校を経由してWEB系自社開発企業に転職するまでの経験をもとにしたシリーズの3回目です。
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この記事で分かること
- 未経験エンジニア向けIT企業面接対策の概要
- 未経験エンジニア向けIT企業面接対策の想定問答
- 未経験エンジニア向けIT企業面接の心構え
ちなみに、本記事は二回に分けてお送りします。第1回は「未経験エンジニア向けIT企業面接対策の概要」についてご紹介します。それでは深堀をしていきましょう。
未経験エンジニア向けIT企業面接対策の概要
- 面接時はポジティブなことだけ言えばよい
- 転職の軸を決めておく(ざっくりでもOK
- 面接対策の手順
ひとつづつ深堀をしていきます。
面接時はポジティブなことだけ言えばよい
理由:面接とはそういうものだからです。企業側が面接でチェックしているのは、おおむね以下の点です。
- 人柄:社風に合うか
- 求人内容とのマッチング:(スキルに問題ないか、または、入社後の研修と学習で補えそうか)
- 入社意欲:本当に当社に入社したいのか。また、定着しそうな人材か?入社してスキルを身に着けたら、すぐに転職するような、会社を腰掛的に利用するような意識はもっていないか?
上記の3点について、しっかりと面接で説明できればOKです。
求人内容とのマッチング TIPS
面接では、企業側が応募者をチェックするだけではなく、応募者も企業をチェックしましょう。ここは対等な立場で冷静に確認していきましょう。
特に業務内容については注意です。「“開発要員”と聞いて入社したが、気が付いたら、家電量販店でスマホの販売員をしていた・・・」そんな笑えない話もあるようです。
ちなみに筆者は新卒時にブラックSIerに入社した際、「IT企業に入ればプログラミングできるぜ!!」っと思って何も確認せず入社したおバカ学生でした。留年していたので、早めに就職先を決めたくて、ろくにリサーチせずに、入社する企業を決めたのもダメでした。
その後、入社後の配属先が通信機器の保守員だったにも関わらず、「開発部署にはいつ異動になるかな??゜*。(*´Д`)。*°ルンルン!!」って感じて自分の置かれている状況をしばらく理解ができないような、脳内お花畑人間でした。
上記の例では筆者が100%悪く。SIerをディスっているわけではありません。しかし、しっかりリサーチしないと、筆者のように大切な新卒カードをミスって使うリスクもあります。エントリーもそうですし、面接の際も、しっかりと業務内容や社風を確認しましょうね!!
入社意欲についてのTIPS
現在では多くのエンジニア系発信者などにより、効率的にITエンジニアとして待遇や報酬をアップさせるロードマップが見える化されていますので、入社後に一定のスキルを身に着けたら、それを会社に還元する前に退職してしまう人も多いようです。
そのため、企業側も入社意欲については、しっかりと面接で見定めるようになっていると感じました。もし仮に心の中では「ある程度スキルを身に着けたらフリーになってガンガン稼ぐぜ!!」と思っていたとしても、礼儀としてそんな素振りは、面接時には見せないようにしましょう。
上記では、「面接ではポジティブなことだけ言えばOK」とお伝えしました。
とはいえ、未経験からITエンジニアになるのは不安なもの。面接で、「初めてなので不安です・・・」「自分が通用するか不安です・・・」と思わず言いたくなる気持ちも分かります。しかし、自身の不安な気持ちを面接時に企業に伝えてもお互いに何のメリットもありません。
例えば、「ポートフォリオつくってるけど個人で作ってるだけなので、チーム開発とかマジ不安・・・Gitのプルリクとかブランチとか謎・・・どーしよう・・・」と思っていたとします。
こんな場合、以下のような聞き方をしてみてはどうでしょうか?
面接時に不安な点を解消しておきたい時のトーク例
前提:Gitは利用しているが、チームで開発した経験がない点に不安を感じている場合。
「現在個人で学習用にアプリをつくっていて、Gitを利用してコード管理をしていますが、チームで開発したことがないので経験不足な点があります。プルリクエストとかブランチを設定したりとかの経験不足な部分はどのように補えばよいでしょうか?」
この聞き方であれば、企業側も「Gitの基礎的な操作が分かっていれば今の時点ではOKです。チーム開発については入社後にフォローしますのでご心配しなくて大丈夫ですよ」といった感じで、入社後のポジティブなリアクションうを引き出しやすくなるでしょう。
転職の軸を決めておく(ざっくりでもOK)
「転職の軸」とは、今回の転職で、ご自身が実現したい項目の優先順位です。
分かりやすくするため、筆者が今回転職した場合を例にとり、ご紹介します。筆者が転職によって実現した環境変化は以下です。
- 働き方/ワークライフバランス(有給消化率高め、残業が少な目)
- 働き方/通勤 → テレワーク
- 業務内容/エンジニア(オンプレミス)→エンジニア(クラウド)
- 業務内容/調整系・ベンダーコントロール → 自分でコードを書く
- 給与改善/年収アップ → 年収ダウン
- 環境変化/落ち着いた企業風土 → 裁量多め、スピード感のある企業風土
- 環境変化/オンプレミス・レガシーな開発環境 → クラウド・モダンな開発環境
今回の筆者のにとっての転職の軸は、「年収や福利厚生が下がっても、裁量多め、スピード感が速め、自分で作業したりチャレンジが可能な環境に行きたい。転職先は規模問わず、Web系自社開発企業が希望」でした。
このあたりは、ご自身の方向性によって転職の軸が変わってもOKかと思います。例えば、「安定感のあるSIerでワークライフバランスは守りつつ、上流工程に関わりたい」という軸もあるかもしれません。
転職の軸は途中で変わってもOKですが、ある程度きめておくことで、ぶれずに、無駄回りをせずに転職活動を進めることができます。
面接対策の手順
次に、面接対策の手順をご紹介します。
- 会社情報の収集
- 面接の想定問答を作成
- 該当企業向けに修正
それでは、順番に見ていきます。
会社情報の収集
以下の順で会社情報の収集をしましょう。面接を受ける前に、会社情報を収集しておくのは、マナーでもありますが、同時に面接のときに、しっかりと自分自身がその企業をジャッジする上でも大切な指針になります。
主な収集方法
- 求人票の熟読
- HPの熟読
- Wantedlyにないのは注意
- エンジニアブログの熟読/Qiitaなど
- 口コミの確認読/転職会議など
以下は、調べれば無料で見れる情報ですので、しっかりググって事前にリサーチしておきましょう。
求人票の熟読 | 【確認するポイント】 ・求人票の業務内容と自分がやりたいことがマッチしているか |
HPの熟読 | 【確認するポイント】 ・全体の雰囲気 ・HPの情報は重要です。企業のHPをみて、コンセプトがよくわからない。くらい。ダサい。 こういった印象の企業はやめておいた方がいいかも。 ・なぜなら、優秀なエンジニアを集めるのが企業にとって大切なはずで、 応募者はまずHPを見るはずなのに、そのHPを整えていないというのは、 ちょっとクールじゃないと思うからです。 ・スタートアップ直後で、情報が薄い場合は、その限りではありません。 |
Wantedlyを確認する | ・Wantedlyは優秀なエンジニアとモダンな企業を結び付けるアプリです。 ・この媒体への出稿は転職サイトで求人するより、コスパが良いといわれ、 モダンなIT系企業を目指す応募者にとって、確認必須となっています。 ・良く客先常住のSES企業が悪く言われますが、Wantedlyで中身のある発信をしている SES企業であれば、検討してみる価値はある気がします。個人的に。。。 |
エンジニアブログの熟読/Qiitaなど | 最近では、社内のエンジニアが持ち回りで積極的にQiitaなどで技術情報を配信したりして、技術力を積極的にアピールしている企業もあるようです。このようなブログにも目を通し、しっかりと情報収集している姿勢をアピールしましょう。 |
口コミの確認など | 例えば転職会議などの口コミサイトをで、会社の情報を収集していみましょう。ポジティブ・ネガティブな意見がいろいろとあるかと思います。ネガティブな投稿が多すぎる会社も考え物だと思うので、このあたりも参考にしましょう。 |
まとめ
本記事では、以下トピックのうち、「未経験エンジニア向けIT企業面接対策の概要」についてご紹介しました。第2回では、「未経験エンジニア向けIT企業面接対策の想定問答」「未経験エンジニア向けIT企業面接の心構え」についてご紹介します。
- 未経験エンジニア向けIT企業面接対策の概要 ←本記事でご紹介
- 未経験エンジニア向けIT企業面接対策の想定問答 ←本記事でご紹介
- 未経験エンジニア向けIT企業面接の心構え
お読みいただきありがとうございました。