【転職経験談 第4回】未経験エンジニアが企業の面接時に必ず聞かれる質問8選と回答例

【転職経験談 第4回】未経験エンジニアが企業の面接時に必ず聞かれる質問8選と回答例

この記事は、筆者が40代半ばで上場企業の子会社でのエンジニア職を辞め、職業訓練校を経由してWEB系自社開発企業に転職するまでの経験をもとにしたシリーズの4回目です。

【関連記事】

>> 【転職 第1回】仕事がつらい40代からの未経験職種への転職ロードマップ
>> 【転職 第2回】40代から未経験からエンジニアになる手順
>> 【転職 第3回】面接時に必ず聞かれる質問8選と回答例(前編)
>> 【転職 第4回】面接時に必ず聞かれる質問8選と回答例(後編)
>> 【転職 第5回】転職前に事前に準備しておくべきこと9選【インフラ編】
>> 【転職 番外編】未経験から社内SEになるための手順と必要なスキル
>> 【転職 番外編】社内SE:プログラミング学習のすすめ
>> 【転職 番外編】SES企業は入っちゃダメなのか?


前回の記事では、「未経験エンジニア向けIT企業面接対策の概要」についてご紹介しました。

第2回では、「未経験エンジニア向けIT企業面接対策の想定問答」「未経験エンジニア向けIT企業面接の心構え」についてご紹介します。

未経験エンジニアが企業の面接時に必ず聞かれる質問8選と回答例

以下の質問は、ほぼ100%面接で聞かれますので、しっかり対策していきましょう。

  1. 自己紹介
  2. 前職の退職、転職理由
  3. 今までの業務に関する質問
  4. 業務における成功事例・失敗事例
  5. 当社の志望動機
  6. 今後のキャリアパス(なぜエンジニアを目指すのか)
  7. ご自身の長所・短所
  8. 最後に質問はありますか?

自己紹介

端的に以下を述べればOKかと

  • 本日面接時間をいただいたことへの感謝
  • 簡単な略歴と簡単な応募理由
  • 本日はよろしくお願いいたしまします

前職の退職、転職理由

企業側の質問意図 応募者が企業に定着するか?すぐに辞めないか?を知りたい
注意点 ・退職理由、転職理由はポジティブに語る
・「本音:前職が人間関係、業務内容、労働時間、すべてがブラックだったので逃げたい」だとしても
・理由:採用側、応募者にとって、ぶっちゃけトークをするメリットが特にない
・双方でネガティブな印象を与える必要がないため

企業側の本音例

  • 採用の本音:このポジション、業務が忙しすぎてどんどん新人が辞めちゃって定着しない
  • だとしても企業は面接でそんなこと絶対言和ない
  • 応募者が逃げるため
  • つまり、お互いさまなので、本音を言わず、営業トークで問題なし

退職、転職理由のトーク例

スキルアップのために転職を検討しております。
今までは法人営業で数々のお客様にご提案をするなかで、
多くのお客様がIT運用、特に、自社のWeb媒体運用に課題をお持ちであることに気が付きました。

具体的には、中規模以下の法人様では、専任のWeb運用担当がいらっしゃらないお客様が多く、
情シスの方や、PCに強い方が兼任でWeb運用を担当されており、本業の稼働時間を圧迫している状況が見られることです。

そこで私は、趣味がWeb制作であったこともあり、多少なりともお客様にWeb運用のアドバイスを差し上げる中で、
徐々にそのスキルを本業として業務をしたい・チャレンジをしたいと思うようになりました。

そのため、このたび転職を決意し、御社に応募させていただきました。

今までの業務に関する質問

企業側の質問意図 ・募集スキルと応募者のスキルのマッチング確認
・未経験の場合、応募者の技術的なスキルが現場で通用するレベルに到達していないことは企業側も把握済み
・今までの非エンジニアとての業務が関連があるかなどをチェックしている
・非エンジニアでもIT的な業務経験はアピールすべき
非エンジニアのIT業務例 ・IT資産の管理
・PCのキッティング
・ITベンダーのコントロール
・IT的な提案
・業務改善やエクセルのマクロ
・Windowsバッチを利用した業務を効率化した経験
・SQLによるデータ解析経験など

業務における成功事例・失敗事例

「業務でうまくいったこと、大変だったこと」などの聞き方をされる場合もありますが、すべて、自己アピールとして利用しましょう。

面接はアピールの場なので、すべてをポジティブトークに変換しましょう。企業側もそうしているのでお互いさまです。気にせずでOKです。

というわけで、成功事例はそのまま自己アピールにつなげ、失敗事例は、事例を話しつつも、ポジティブトークに変換して、自己アピールにつなげましょう。以下に事例を書きます。

業務における成功事例・失敗事例のトーク例

# 成功事例:「新人教育での教育コスト削減に成功」をトークする場合の例
キャリアシートの○○番目に記載しております業務で、
入社する新人さんのスキルが一定でなく、OJT時に同じような問い合わせが多く、
業務の独り立ちに時間がかかるため、結果としてベテラン社員さんの負荷が増大するという課題がございました。

対策として、新人用にマニュアルを整備しました。

内容としては、各種手順書・業務フロー・良くある質問をFAQ集にまとめて入社時に配布するという内容です。

結果として、教育コストが半分以下となり、業務ひとり立ちの期間も半分とすることができました。


# 失敗事例:「ある商品を売り越し(在庫がないので受注後にサプライヤーに発注が必要)をして、納期に時間がかかったが、
その後再発防止策を行い、結果として、お客様にご評価いただいた」をトークする場合の例
弊社では多くの商品を扱っており、大きさによっては倉庫での管理工数を減らすため、
受注後にサプライヤーに発注する、いわゆる「売り越し」をする場合がございます。

あるお客様から受注をいただき、売り越しの商品であったため、
本来すぐにサプライヤーに発注するべきでしたが、社内とサプライヤーの連携が不足したため、
納品に時間がかかり、お客様をお待たせした結果、お客様の温度があがってしまいました。

対策として、売り越し後の作業フローを見直し、お客様をお待たせしないように改善をしつつ、
その後フォローをした結果、お客様に対応内容をご満足をいただき、
コンサルティングの定期契約をいただきました。

このトピックの結論

業務における成功事例、失敗事例はどちらもポジティブに締めくくる。


当社への志望動機

企業側の質問意図:入社意欲の確認

志望動機を聞くことで、企業側は応募者の入社意欲を確認しています。また、企業側の募集意図(求人票の内容)と応募者のやりたいこと(転職の軸)がマッチしているかも確認しています。

営業出身者が未経験で、Webデザイナーに応募した場合のトーク例

志望動機は3つございます。それは、「御社の事業内容」「会社の雰囲気」「募集職種が自身のチャレンジしたい方向性とマッチしたから」となります。

具体的には、
【事業内容】につきましては、以前から御社が作成したHPをユーザとして使用しており、
とても使いやすいと感じていたからです。多くのユーザーにとって、価値のあるサービスだと思います。

【会社の雰囲気】につきましては、御社のホームページ、求人票を拝見し、
とてもスピード感があり、フラットな社風であると感じたため、この企業にぜひ参画したいと思いました。

また、【募集職種】につきましても、自分が今後Webデザイナーとしてチャレンジしたいとおもっており、
自身が営業で培ったコミュニケーション力や提案力を生かしつつ、御社の業務に貢献できると感じたためです。

志望動機に関する注意点

  • 本当の志望動機はぶっちゃけない
  • 双方にメリットがないため
  • 対策:ポジティブなトークをしっかりと準備して、企業側が安心して採用できるように準備していきましょう

今後のキャリアパス(なぜエンジニアを目指すのか)

企業側の質問意図 ・入社意欲と、定着する意思があるかの確認
・企業としても、すぐに辞めそうな人を雇うのはリスクになる
・「自身のチャレンジしたい方向性」と「会社が求める人物像」がマッチすることを一貫性をもって述べる

営業出身者が未経験で、Webデザイナーに応募した場合のトーク例

今後のキャリアパスとしましては、短期的には、最初はご迷惑をおかけするかもしれませんが、
なるべく早い段階で御社の業務を覚えてチームに貢献したいです。

また、将来的には、自分が今まで営業で培ったコミュニケーション力や提案力を生かしつつ、
クライアント企業様に付加価値の高いWebページをご提案できるような、エンジニアになることを目標にしております。

このような感じで、数年単位で、応募先の企業に後継したつつ、自己成長したい感じでアピールできればOKです。

長所・短所

  • 長所短所どちらも自己アピールに利用する
  • 長所はそのままアピール
  • 短所の場合は、短所を伝えつつも、こっそり長所にすり替えてアピール
長所をアピールする場合のトーク例 〇ポジティブ       # 笑顔を忘れずに、ポジティブでいるように心がけています。
〇成長意欲が高い # 常に新しいことにチャレンジし、学習を続けています。
〇自責思考          # 何か課題があった場合、自分ができることがないか積極的に探します。
短所を伝えつつ、長所をアピールする場合のトーク例 ※筆者が実際に使ったトーク例
【本音】
・レガシーなサービスが嫌い、新技術を使いたくなる。【面接トーク】
・短所としては、つい、いろいろな新技術やサービスに興味を持って手を出してしまう部分です。
・裏返すと、チャレンジ精神が旺盛多動なので、
立ち上げ時に一人何役も求められるようなスタートアップのプロジェクトは向いており、
今まで多くのスタートアッププロジェクトに参画し、貢献してきました。

このトピックの結論

長所も短所も自己アピールに使いましょう!!


その8 最後に質問はありますか

最後の質問におススメなトーク

  • 入社意欲の再アピール(クドくならないように、さらっと)
  • 開発環境、利用ツールなどの確認
  • 入社機会をいただいた場合、学習しておくべき項目
  • 御社で就業する際の心構え

筆者の例

面接官の方に、自社サービスに対する想いとか、開発経緯などを聞いたりしてました。

注意点1

福利厚生や年収などの、待遇・条件面は内定後に聞いても十分間に合います。待遇・条件面は求人票や口コミなどで、事前にリサーチしつつ、採用面接時にはリスクの高い質問はメリットが薄いので避けましょう。

注意点2

なお、未経験でエンジニアを目指す場合、Web系自社開発企業の初年度の年収は300万円台が多いと思います。

しかし、スキルアップして数年後(早ければ1年以内)に高単価の案件に移ることが可能ですし、副業でプログラミングで稼ぐことも可能です。

いったんエンジニア就職して、現場スキルを身に着けるのを優先するのであれば、年収はそれほど気にしなくていいというのが筆者の意見です。

ちなみに、勉強してきた技術を年収の交渉材料に使うのは一般的にNGです。

経験者が「○○のスキルがあって△△の価値が出せるから単価上げてください」というのと、未経験者が「◯○の勉強してきたので、とりあえず単価上げてください」というのは質が違います。

未経験者が机上で学習したスキルと、現場で本番環境へのリリースを前提にガチで磨いたスキルは申し訳ありませんが別物です。

経験を積んだらあとはどうにでもなるので、一旦現場で経験を積みましょう。

ただし、一部にはガチで優秀な未経験者がいるのも事実かと思います。

もし仮に、未経験であっても本気で自分の技術に価値があると思うのであれば、WEBサービスなり、アプリなりを自分でリリースして、マーケットに問うのが良いかと思います。

当たれば一発逆転!!!


その他、全体的な注意点

以下にその他の注意点をまとめます。

  • 面接時はロジカルに話すこと
  • 会社ごとにアピールする点を変える
  • 最後まで手を抜かないこと

面接時はロジカルに話すこと

  • 「最初に結論、次に説明、トークは端的に、あまり長く話さない。」
  • IT企業のエンジニア系は、基本的に皆さん頭の回転が速く、ロジカル
  • 特に、筆者の経験上、役職級はかなりロジカルシンキングが鋭く、実務処理能力が高い方が多い印象
  • 結論はこうです。なぜなら○○だからです。」こんな感じ
  • あまり言い切ってしまうと冷たくドライな印象となるので、表情や話すスピードでうまく調整する
  • 聞かれてない質問に対しては答えなくても大丈夫

会社ごとにアピールする点を変える

  • 企業によって、以下のような特徴の違いがある
  • 応募した会社ごとに、アピールする点を変えて、その会社にマッチする人材であることをアピール
  • 無理はしなくてOKです。例えば、ワークライフバランスを重視しているのに、「残業は全然気にしません」とか言うのは、ナシで大丈夫です。
受託系企業 ・ウォーターフロー型開発(上流から下流に工程が流れる/手戻りはあまりない)
・仕様が決まっていて、あとは開発するのみ
・レガシーな開発環境だったりする。
・謙虚に、与えられたことはしっかりできるスキルと人柄であることをアピール
・業務に関連する資格を取得していると、好まれる傾向
ベンチャー系企業 ・アジャイル型開発 ざっくり作ってドントン高速でPDCAを回していくスタイル
・指示待ちでなく、セルフスタート型が好まれる
・スピード感が好まれる
・開発、コミュニケーションに新技術がどんどん導入される
・新技術をキャッチアップしておくといいかも

最後まで気を抜かないこと

  • Web面接なら、セッションを切るまで、対面面接なら、ビルを出るまでは緊張感をもって対応
  • 企業は応募者の一挙手一投足を見ている

未経験エンジニア向けIT企業面接の心構え

  • 合否の9割は事前準備で決まる
  • 緊張は当然なので、あまり気にしない
  • WEB面接対策

合否の9割は事前準備で決まる

  • 筆者の経験上、合否の9割は事前準備で決まる
  • すべての質問に対する答えを準備しておくのは難しいので、
    例えば、長所用に用意しておいたトークを、業務の成功体験のところで使ったりしてもOK
  • 必ず聞かれる項目は想定問答を準備しつつ、うまく使いまわししながら面接を乗り切る
  • 応募企業のHPや求人票はしっかりと読み込んでおく
    面接のマナーともいわれるが、応募者にとってもメリットが大きい

緊張は当然なので、あまり気にしない

  • 人間は普段やってないことをやるとき、緊張するらしい
  • 無理にリラックスしようとせず、「緊張しても当たり前」と思う
  • 面接直前に準備してきたことを振り返ったりして、等身大で面接に臨む
  • 緊張を和らげる方法の一つに、「場慣れする」というのがある
  • 前日までに、自宅で疑似面接をしたりしておくと、本番でスムーズにできるかも

WEB面接対策

現在はコロナ禍の影響で、オンライン面接が増えています。筆者も、10社ほど面接しましたが、8割の企業はオンライン面接(Zoomを使用)でした。以下にメリットとデメリットをご紹介します。

メリット ・カンニングOK
手元にトークスクリプトを置くのはやりすぎですが、どうしても伝えたい内容はキーワードにして、
パソコンにポストイットで貼っておくなどすると、忘れずにすみますのでおススメ。
デメリット ・会社の雰囲気がつかみにくい

Web面接の注意点

Web面接では身なりはあまり見られませんが、その代わりに、顔の表情が暗いと、印象が悪くなってしまいます。以下のようなライティングのアイテムを準備すると、表情があかるくなって、企業への印象がアップします。