情シスの仕事内容まとめ/情シスになる方法/コーポレートエンジニア/社内SE

情シスの仕事内容まとめ/情シスになる方法/コーポレートエンジニア/社内SE

この記事を書いた背景

この記事は、現在社内SEとして情シス業務を行なっている筆者が、エンジニアの方や他の職種の方に、社内SEやコーポレートエンジニアを目指してほしいというメッセージを込めて書きました。

なぜなら、経済産業省も提示している通り、コーポレートITやDXの整備は企業の急務で、情シスはその真ん中でリードをとるべき存在なのですが、企業としても情シスにへの投資が十分とはいえず、多くの企業が人員不足であったり、情シスへの投資が十分されないため、一人情シスや他業務との兼務を強いられている感触があるからです。

ですので、この記事を読んだ方に、情シスの業務内容を知っていただき、興味をお持ちいただければ嬉しいです。

この記事はこんなあなたにおススメです。

  • 情シスの業務内容に興味がある
  • 情シスになる方法を知りたい
  • 開発・インフラ・ヘルプデスクなど他のIT領域から情シスになりたい
  • 経理・人事・総務・営業など、他職種から情シスになりたい
  • 情シスになるための実務経験の積み方とインプット方法が知りたい

参考URL

>> 経済産業省のレポート(DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~)
>> 経済産業省のレポート(経済産業省DX室、ゼロトラストの概念を取り入れた「デジタルツール導⼊実証・調査事業報告書」を公開)


この記事でわかること

  • 情シスの概要
  • 社内SE(コーポレートエンジニア)になるメリット・デメリット
  • 情シスの業務内容
  • 情シスになる方法
  • 情シスになるためのスキル
  • 情シスの実務経験と知識をインプットする方法

情シスの概要

社内情報システム部署を略して情シスと呼んだりします。

以前は情シスに所属するエンジニアを社内SE(エスイー)と呼んだりしましたが、最近ではコーポレートエンジニアと呼ばれたりします。

また、情シスの業務内容は後ほど詳しく述べますが、数年前とは立ち位置が変わってきていると感じます。

以前は情シス=間接部門(コスト部門)という位置づけで、社内ヘルプデスクの要素が強い業務や、PC・ネットワーク機器の調達・運用・保守、社員のアカウント管理など間接的な業務が多い職種だと考えられてきました。

また、社内システムの構築などは、開発ベンダーにアウトソースし、その工程を管理する業務も多かった認識です。

しかし、近年では、経済産業省が積極的に企業のDX戦略を後押ししている背景もあり、企業にとってDXの整備は重要なミッションになってきています。

また、働き方改革やテレワークの浸透で「ゼロトラスト」と呼ばれる対応も迫られているため、セキュリティの確保も大きなミッションとなりました。

そのような背景から、情シス部門は以前のような間接的なコスト部門の位置付けから、企業の戦略的な部門への変化を迫られています。

参考URL

>> 経済産業省のレポート(DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~)
>> 経済産業省のレポート(経済産業省DX室、ゼロトラストの概念を取り入れた「デジタルツール導⼊実証・調査事業報告書」を公開)


社内SE(コーポレートエンジニア)になるメリット・デメリット

メリットが多い職種だと感じますが、デメリットも存在します。それぞれ見ていきましょう。

情シス業務のメリット

・上流工程に携わりやすい
・ベンダーマネージメントの知識が身に付く
・幅広い業務知識(人事・会計・在庫管理・販売管理・マーケティングなど)が身に付く
・マイペースで業務できる
・ライフワークバランスがとりやすい
・業務内容が幅広く、いろいろな業務に関われる

詳しくみていきましょう。

上流工程に携わりやすい
情シスはベンダーにシステムなどの開発を依頼することが多いため、要件定義→技術選定などの上流工程からPJTに関わることが多くなります。

ベンダーマネージメントの知識が身に付く
ベンダーにシステム開発依頼をした場合、ベンダーコントロール(PJTの進捗管理、各種マネジメント)の知識が身に付きます。

幅広い業務知識(人事・会計・在庫管理・販売管理・マーケティングなど)が身に付く
多くの社内システムに関する情報が情シスに集まってくるため、自社のビジネスサイドの幅広い情報や知識が身に付きます。

マイペースで業務ができるため、ワークライフバランスがとりやすい
ベンダーにシステム開発を依頼した場合、情シスは発注元になるため、ある程度マイペースで業務を行うことができます。そのため、過度な残業などはないようにコントロールが可能で、ワークライフバランスが比較的とりやすくなります。

業務内容が幅広く、いろいろな業務に関われる
基幹システム、グループウェア、会計パッケージなど、通常開発だけしている場合では中々関わることができないいろいろな業務に関わることができます。

情シス業務のデメリット

・企業の規模によっては、プログラミング・サーバー構築・ネットワーク構築などの開発業務には関わりにくい
・ヘルプデスク業務がメインタスクになる可能性がある
・経営層からコスト部門とみなされる(予算が下りにくい、増員されにくい)

次に、デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

企業の規模によっては、プログラミング・サーバー構築・ネットワーク構築などの開発業務には関わりにくい
情シスの業務は各種システムの導入など長期にわたるタスクが多いため、入社時のフェーズによっては立ち上げPJTに関われる場合もあれば、保守運用が多めのフェーズに入社する場合があります。

この辺りは若干ガチャの要素がありますので、「情シスでも開発に関わりたい」方が転職先を探す場合は、転職先の開発フェーズや技術スタックなどをしっかりヒアリングして参画されることをおススメします。

ヘルプデスク業務がメインタスクになる可能性がある
中小企業では情シス要員が一人(ひとり情シス)となる場合も多いようです。そのため、ひとり情シスの場合は、「社内のヘルプデスク系タスクが一気に舞い込み、そのタスク処理に時間を取られてしまうため、他の戦略的な業務が中々着手できない」という悩みの方も多いのではないでしょうか。

この辺りも若干ガチャの要素がありますので、「ヘルプデスク業務のみは抵抗がある」方が転職先を探す場合は、転職先の業務内容をしっかりヒアリングして参画されることをおススメします。

ただし、社内ユーザーを教育したり、そもそもヘルプデスク業務が発生しにくい環境(ユーザーが自己解決しやすい仕組みや安定したシステム)を構築するのも、情シス担当の腕の見せ所ですので、それぞれの嗜好で選べば良いかと思います。

経営層からコスト部門とみなされる(予算が下りにくい、増員されにくい)
ここは、重要な部分です。経営層が情シスを戦略部門と捉えているか、コスト部門と捉えているかで、予算の下り方、増員具合や社内の協力体制、さらに、ご自身の昇給スピードまで違ってきます。

もし転職活動をする場合は、この辺りをじぜんにエージェントやご担当者様に確認をしておくことをオススメします。


情シスの業務内容


色々な分類方法があるかと思いますが、タスクで分けた場合以下のような分類が一般的かと。

  • 1 ヘルプデスク系の対応
  • 2 社内インフラの整備
  • 3 PCや周辺機器の用意/物品の調達
  • 4 業務システムの導入/要件定義と開発/社外ベンダーへの発注
  • 5 情報セキュリティの強化
  • 6 隠れ情シスとのコミュニケーション

それでは、ひとつずつご紹介していきます。

1 ヘルプデスク系の対応


情シス業務の中でも、大きなボリュームを占めるのがヘルプデスク系の対応です。ヘルプデスクというと、何か軽めのタスクに聞こえるかもしれませんが、実は守備範囲が広く、それなりに深さもある重要なタスクです。

ヘルプデスク業務の例

・PCの調子が悪い
・アプリがうまく動かない
・パスワードを忘れたので再発行してほしい
・中途入社者のために、PCをセッティングして欲しい
・各種システムのアカウント管理をしてほしい

上記のような問い合わせに都度対応していくのがタスク内容です。

ヘルプデスク系業務がおすすめな方

コンタクトセンターでヘルプデスクを担当した方などは適正がありそうです。また、キッティングと呼ばれる、PCのセットアップや修理なども業務として多いため、カスタマーエンジニアの方も適性があるでしょう。

さらに、各種手順やマニュアルを社内ユーザーに展開することも多いですので、手順書作成や展開に慣れている方もすんなりと業務に入れるかと思います。


2 社内インフラの整備


次に社内インフラ対応についてご紹介します。

社内インフラ業務の例

会社の業務を進めるために、社内にはさまざまな機器や設備があります。

例えば、社内のデータを保管しておくためのサーバーや社内LANにアクセスするためのWi-Fiアンテナ、スイッチがあったり、社内のセキュリティを確保するためファイアウォールや、インターネットに接続するためのルーターなどがあります。

このような社内の様々な機器や設備の導入→設定→運用→保守も情シスの重要なタスクです。

さらにそれぞれに設定するIPアドレスや各種パラメーターも構成管理の一環で情シスが管理するのが一般的です。

また、最近ではオンプレミスからクラウドへの移行が加速しており、今まで社内にあったサーバーやネットワーク機器をクラウドに移行することが多くなっていますので、クラウド上でこれらを管理する機会が増えてきました。

また、管理用の認証基盤を導入することも多くなってきています。

社内インフラ系業務がおすすめな方

社内インフラといえば、物理的なサーバーやネットワーク機器を保守、運用する場面が多いですので、カスタマーエンジニアとして、PC・サーバー・ネットワーク機器の保守などに関わったエンジニアの方は、親和性が高そうです。

また、ネットワークやサーバーの設計、構築、運用に関わった方も親和性が高い業務だと思います。

なお、今後は、社内システムのクラウド化が加速しますので、クラウド上で、例えばAzure ADやOktaなどのIDaas(アイダース)系の認証基盤に関わった方はかなり最前線で活躍しやすくなるかと思います。


3 物品の調達


PCや周辺機器の選定・準備などが、調達に含まれるタスクです。

例えば、仮に「PCを新入社員向けに10台導入したい」というオーダーが人事からあった場合、以下のような工程で導入していきます。

PC10台を導入する場合の工程例

・PCの必要スペックをヒアリングし、機種を選定
・PCのベンダーに見積もりを依頼
・見積もり受領→社内で稟議にかける
・稟議通過→ベンダーへ発注
・納品
・初期設定→ユーザーへ配布

調達タスクにおすすめな方

バックオフィス系の業務をされていた方で、各種ファシリティの導入などに関わった方は、割とスムーズに対応できるかと思います。また、システム発注側、システム受注側でベンダーコントロールをしていた、されていた方も業務の親和性が高いかと思われます。


4 業務システムの導入/要件定義と開発/社外ベンダーへの発注


このタスクは情シスの中でも、コア業務と呼ばれる重要なタスクです。経営層や各業務部門のキーマンと連携しながら、業務システムや基幹システムの導入→要件定義→開発→ベンダーへの発注→PJTの進捗管理をしていきます。

システムにはオンプレミスとクラウドがありますが、近年ではクラウドで各種システムをSaaSとして導入することが増えています。また、GoogleWorkspaceやMicrosoft365などのグループウェアの導入もこのタスクに含まれます。

このタスクにおすすめな方

システム発注側、システム受注側でベンダーコントロールをしていた・されていた方はスムーズにご対応可能ではないでしょうか?


5 情報セキュリティの強化


このタスクもコア業務と呼ばれ、システム導入と並んで、今後の情シス業務(コーポレートインフラ構築)の中でも、最重要課題かと思います。

理由は経産省も提示している通り、DXの推進とゼロトラストの対応が今後の企業の成長と直結するからです。

ゼロトラストとは?

かつては、社内のセキュリティを構築する場合、社内と社外で分ける場合が一般的でした。そして、その境界線にFW(ファイアウォール)を設置し、社内は安全、社外は脅威という前提でセキュリティが構築されていました。

かつての企業ネットワーク構成例

|WAN|—|FireWall|—|社内LAN|—|各サーバーやPCなど|
※ファイアウォールが境界。
※ファイアウォールの外側は脅威、ファイアウォールの内側は社内LANで安全という考え方。

しかし、現在では、テレワークの推進や働き方改革を背景に、ゼロトラストを考慮したセキュリティの構築が課題となってきています。
これはかつてFireWall(ファイアウォール)が担っていた防御境界線をPCやスマホなどのデバイスに設置し、インターネットは全て脅威との前提でセキュリティを構築する考え方です。

これは、以前のように社内、社外とネットワークを分ける考え方ではなく、クラウド上にAzure AD( Microsoftのアジュールエーディー)やOkta(オクタ)などのIDaaS(アイダース)で認証基盤を構築し、MDM(エムディーエム/Mobile Dvice Management)でデバイスを管理する考え方です。

そして、Microsoft365やGoogle WorkspaceなどのSaaSのアカウントは認証基盤で一元管理するというものです。

現在の企業ネットワーク構成例

|クラウド|—|各種デバイス(PCやスマートフォン)|
※各種デバイスがエンドポイントとなり、境界防御線を持つ。
※各端末の外側は脅威として捉え、各種認証基盤やセキュリティアプリで防御する。

ゼロトラストを考慮したクラウドへの移行により、企業はサーバーやネットワーク機器を所有する必要がなくなり、サブスク料金を支払って利用者となります。俗にいう「持つから利用するへの転換」です。

企業にとっては、コスト的なインパクトが大きく、各種アップデートなども自動で行われるようになり、運用コストが下がるため導入メリットが大きいですが、まだまだ市場に専門家が不足しており、自社にもナレッジがないため、導入に躊躇している企業が多い認識です。

このタスクが向いている方

クラウド周りや認証基盤導入に明るい方は、かなり向いているのではないでしょうか?

なお、ゼロクラウドに情報セキュリティについては、ベット詳しい内容を以下の記事にまとめました。

関連記事

>> 【セキュリティ】ゼロトラストの概要/導入方法についてのメモ


隠れ情シスとのコミュニケーション


筆者が勝手に呼んでいる「隠れ情シス」の方々はとても助かる存在です。社内では社内事情やシステムに非常に詳しく、ヘルプデスク業務を率先してやってくれたり、何も言わなくてもお助けツールなどで業務の効率化を進めてくれたり、生産性を上げてくれるありがたい方々が何人かいらっしゃます。

このように率先して情シス業務を進めてくださる、いわば「隠れ情シス」な方々と綿密にコミュニケーションを取ることで、情シスのタスクをスムーズに進めたり、中々表に出てこないユーザーの生の声などを観測することができます。

社内SE(コーポレートエンジニア)になる方法

会社規模毎にタスクの内容は変わりますが、筆者の観測範囲と、以前ある転職エージェントが主催する情シス向け転職セミナーに参加した感触では、全くIT業務(情シス関連業務)の未経験の方が、中途採用などで情シスになった事例は観測していません。

社内情シスになる主なパターン

・新卒でIT部門に配属になる
・社内異動でIT部門へ配属になる
・SIerから転職する
・エンジニアサイドからの転職か異動(開発やインフラ、ネットワーク担当から)
・事業会社で他部署(経理、人事、総務など)からの異動

情シスになるためのスキルとは

最後に情シスになるためのスキルと学習方法をご紹介します。

必要なスキル

・課題意識/改善意識
・コミュニケーション力
・プログラミング力
・セキュリティ関連の知識

それぞれ見ていきます。

情シスに必要なスキル/課題意識/改善意識

近年、情シスは戦略的な部署として位置づけられつつあります。なぜなら、DXの推進とゼロトラストへの対応が、どこの企業も大きなミッションになっているからです。

一方クラウド環境は日々変化していますので、現状に満足せず、常に課題感や改善意識も持って業務を行えうるスキルが必要かと思います。

【参考】
>> 経済産業省のレポート(DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~)
>> 経済産業省のレポート(経済産業省DX室、ゼロトラストの概念を取り入れた「デジタルツール導⼊実証・調査事業報告書」を公開)

情シスに必要なスキル/コミュニケーション力

情シスは社内ユーザー、経営層、社外のベンダーなど、業務の中で、社外社内問わず、さまざまな人と接しますので、コミュニケーション力が高い方が業務をスムーズに進めることができます。

ちなみに、ここでいうコミュニケーション力とは、相手に不快感を与えずに、「対面トーク、メール、SNSツール、電話」などを利用して、相手の要望を汲み取ったり、自分の要件を相手に正しく伝えられればOKかと思います。

ですので、「人見知り」とか、「雑談が苦手」でも問題ないかと思います。

情シスに必要なスキル/プログラミング力

あったらかなり便利なスキルです。プログラミングを用いて、例えばネット上の情報をスクレイピングして効果的に収集したり、SQLを利用してユーザーデータを分析したり、ユーザーにログ取得を依頼する際に、ログ取得スクリプトを作成して、ストレスを減らしたり、エクセルマクロで業務効率化したりと、色々な業務効率化ができます。

ガチな開発経験はなくても大丈夫かと思いますが、言語は何でもいいので、何らかの言語で「処理、繰り返し、条件分岐」のスクリプトが作れると生産性爆上がりするかと。

情シスに必要なスキル/クラウド・セキュリティ関連の知識

個人的にはこのスキルはかなり今後重要になるかと思います。DXの推進とゼロトラストの対応に、このスキルは必須だからです。

クラウド上でのセキュリティ構築や認証基盤導入、開発、設計、構築、運用のスキルがあれば、最強かと。


情シスの実務経験と知識をインプットする方法

実務経験をゲットする方法

現職で、情シス系のスキルが経験できるタスクか部署があれば、そこに異動するか、そのタスクを巻き取れないか検討しましよう。

また、そういった機会がなさそうなら、ご自分の業務やチームの業務を効率化してみて、情シス的な実績を作るといいかもです。

実績例1 営業系やマーケティング系の方向け

今まで手動で市場調査(Google検索)とユーザー分析(エクセルやスプレッドシート)をしていた。週に20時間使っていたので、以下のように効率化した。

・Pythonでスクレイピングのプログラムを作り、市場調査を効率化
・ユーザー分析にMySQL(データベース言語)を活用し、分析を半自動化
・対応時間を週20時間→週5時間に短縮して業務効率化した。

例2 ユーザーサポート系の方向け

あるユーザーサポート業務で、新人がすぐやめるという課題があった。課題を深掘りすると、メンターによる指導の内容が属人化しており、一定でなかったため、新人教育の水準を一定にする必要があったため、以下のように改善した。

HTMLとCSSを学び、社内向け業務ポータルを作成。ポータルに必要十分なコンテンツをアップ→各メンターと新人にポータル新人教育内容展開し、利用してもらうことで、新人教育を標準化し、メンターの教育コスト削減と新人の定着に貢献

上記はあくまで一例ですが、このような感じで、業務効率化や生産性向上の施策をご自身なりにやってみることで、一見情シスに遠いタスクをされている方でも、情シス的な実績を作ることが可能かと思います。

ご自身のスキルを棚卸しする方法

転職サービスを利用することで、ご自身のスキルを棚卸しすることが可能です。在職中に利用すれば、リスクゼロで利用できますのでおすすめです。別に実際にすぐに転職しなくてもOKです。

情シスになるための学習方法

筆者が知識をインプットする際に参考にしている書籍やサイトをご紹介します。

情シスのタスク全般を把握
この書籍は、情シス界隈でも有名な方3名が共著されている本で、情シスだけではなく、ITリテラシーの向上にも役立つ書籍です。情シス担当者が業務全般について見直すにも役立ちますし、新卒さんや、IT担当になった方が、ひとまずIT業務内容をざっくり把握するのにも役立つでしょう。

>> 基礎からのIT担当者リテラシー


ゼロトラストやDXについて把握する
筆者はこの本を読んで、ゼロトラストについて腹落ちしました。この本でゼロトラスト関連の用語を把握し、経済産業省のレポートを熟読すれば、ある程度ゼロトラストに関する知識全般と、導入方法についての知見は得られます。

>> すべてわかるゼロトラスト大全 さらばVPN・安全テレワークの切り札


経済産業省のレポート

このレポートは秀逸です。経済産業省やるなって思いました。企業のIT担当者の方や、DX推進、ゼロクラウド対応の方にはぜひ一読することをオススメするレポートです。

>> 経済産業省のレポート(DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~)
>> 経済産業省のレポート(経済産業省DX室、ゼロトラストの概念を取り入れた「デジタルツール導⼊実証・調査事業報告書」を公開)


技術情報

以下は筆者が良く利用する技術コミュニティです。どちらも良質な情報を得ることができますし、質問に対してのレスも早いのでかなりお世話になっています。

こちらは、AWSメインのコミュニティです。クラウド基盤に関する技術情報やノウハウが学べるほか、AWSの関連資格を取得するための情報も豊富です。
>> CloudTech(AWSをはじめとしたクラウド基盤に関するコミュニティ)


こちらは情シスSlackです。無料ですが、かなり良質な情報が得られます。質問にも素早く的確な回答がありますので、とてもありがたいコミュニティです。内容としては、各SaaSの情報から、情シスのリクルート情報まで、役立つ情報が満載です。
>> 情シスSlack
※情シスSlackを主宰されているyokoyamaさんのnoteにリンクしています。


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