【転職経験談 第5回】Web系自社開発企業転職前に事前に準備しておくべきこと9選【インフラ編】
2024.07.22更新
この記事は、筆者が40代半ばで上場企業の子会社でのエンジニア職を辞め、職業訓練校を経由してWEB系自社開発企業に転職するまでの経験をもとにしたシリーズの5回目です。
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この記事で分かること
ITエンジニア歴20年で、現在都内のWeb系自社開発系企業にインフラ担当として勤める筆者が、自身の転職経験をもとに、Web系自社開発企業にこれから転職する方が、事前に準備しておくべきこと9選をご紹介します!
また、本記事では、UI/UXのエンジニア系、フロント・バックエンドのエンジニア系、インフラ系に共通なものと、インフラ系に特化した情報を両方ご紹介します!!
更に、記事の後半では、Web系自社開発企業のエンジニアに転職するメリット、デメリットと、自身がWeb系自社開発企業に転職してみた感想もあわせてご紹介します。
- Web系自社開発企業の現場(以下現場といいます)に入って詰まないために、絶対に知っておくべきこと9選(インフラ編)
- Web系自社開発企業のエンジニアに転職するメリット、デメリット
- Web系自社開発企業に転職してみた感想
それでは、ひとつづつ見ていきましょう。
Web系自社開発企業の現場に入って詰まないために絶対に知っておくべきこと9選
続いて、筆者が実際に転職してみた経験をもとに、現場に入って詰まないために絶対に知っておくべきこと9選をご紹介します。
-
UI/UX、Web開発、バックエンド、インフラ共通4選
- その1 十分休養を取っておく
- その2 各種手続き関係はすませておく
- その3 各種コミュケーションツールに慣れておく
- その4 開発しているサービスにユーザーとして登録し、操作に慣れておく
-
バックエンド・インフラエンジニア向け5選
- その5 IT基礎を復習しておく/範囲は基本情報処理のテキスト
- その6 ネットワークの設計について復習しておく/CCNAがおススメ
- その7 サーバー操作用OSに慣れておく LINUX SQL
- その8 クラウドでの環境構築に慣れておく
- その9 各種開発ツールやプラットフォームに慣れておく
それではひとつづつ見ていきましょう。
UI/UX、Web開発、バックエンド、インフラ共通4選
その1 十分休養を取っておく
入社後は通常半年間、有給休暇がありませんので、休みをとると欠勤の扱いとなってしまいます。入社後1カ月は何かと気疲れする場面も多いでしょうから、入社前はしっかりと休養を取っておくことをおススメします。
現在ウイルスの影響で中々旅行などに行きにくいですが、お取り寄せでおいしいものを食べたり、家族と過ごしてリラックスするなどして、リフレッシュしてみるのもいいかもです。
その2 各種手続き関係はすましておく
Web系自社開発企業はリモートワークもあり、勤務の融通も聞きやすいですが、入社後6カ月は有給がありませんので、しばらくは平日の休みが取りにくい状況になるでしょう。
そのため、役所や銀行などの各種手続き、もし持病があれば、クリニックに行って薬をもらっておくなど、平日日中にしかできないタスクは事前にこなしておきましょう。
その3 各種コミュケーションツールに慣れておく
入社後に会社で利用する各種ツールには慣れておいた方が無難です。使用自体は簡単でも、使ってみないと分からないものもあります。Web系自社開発企業の場合、業務では各種WEBサービスを利用していることが多いですので、事前に触って利用方法を把握しておくことが可能です。
具体的にはzoom、Googleハングアウト、teams、sluckなどですね。
これらのツールは利用方法を把握しておけば、入社後に不明点を聞く際も最低限ですみますし、ググれば分かることを入社後に聞くという、生産性の低いことをせずにすみますし、入社前の過度な不安を取り除けます。
その4 開発しているサービスにユーザーとして登録し、操作に慣れておく。可能なら、競合のサービスも見ておく
自社開発企業の場合、面接の段階で、サービス名は把握できると思います。入社後になるべくスムーズにコーディングに集中できる環境をつくるため、入社前に把握できる情報はどんどん把握しておきましょう。
たとえば、入社後に関わるサービスには登録して、各種管理画面や操作方法になれつつ、概念や用語なども、ググって概要は把握しておきましょう。また、競合が同様のサービスを提供しているのであれば、競合のサービスも把握しておきましょう。
例えばですが、仮にShopifyのようなECサイトを構築&Webマーケティングを提供するような会社に転職するとしたら、競合他社のサービスと転職予定の会社のサービスを比較したりしておけば、入社後に業務にスムーズに入って、コーディングに集中しやすくなるでしょう。
バックエンド・インフラエンジニア向け
ここからは、インフラエンジニア向けの事前準備情報をご紹介します。
その5 IT基礎を復習しておく/範囲は基本情報処理のテキスト
資格は不要ですが、教材を使って、ITの基礎をおさらいしておくと、業務に入りやすいでしょう。例としては主な開発工程、開発モデル、ハードウエアやソフトウエアの基礎知識、重要なIT用語の概要(プログラミング、サーバー、ネットワーク、通信、ブラウザ、DNS、etc・・・)などについての概要です。
教材としては、基本情報処理の午前問題向けの本を一冊読んでおくことがおススメします。理由としては、IT基礎は範囲が広く、ひとつひとつのトピックはググれば理解することが可能ですが、書籍を利用して体系的に把握した方が、学習効率がアップしますし、時短になるためです。
なお、暗記は不要・基本情報処理試験の受験不要です。午前中問題に出てくるIT用語と概念をざっくりと把握しておきましょう。ざっくりと理解したら、あとは知りたい時に、効率的にググれればOKです。
もちろん、基本情報技術者をとりたければとってもいいでしょうが、Web系自社開発企業で問われるのは知識量ではなく、ググって動くものを作ったり、課題を解決する力なので、資格取得にはこだわらなくてもOKでしょう。
その6 ネットワークの設計について復習しておく/CCNAがおススメ
筆者は入社1年目の終わりにCISCOのCCNAという、ネットワークベンダーが主宰しているベンダー資格を取得し、何度か更新したり、上位の資格などを取得しましたが、いろいろな場面で役に立ちました。
ざっくりいうと、ITを支えるインフラのうち、サーバーとネットワークというのがあって、サーバーはデータをためておく場所で、ネットワークはサーバー同士や、小さなネットワーク同士をつなげるためのものです。
で、CCNA試験はネットワークをつなげる通信機器の世界的ベンダーであるCisco社が提供するものです。
ですので、ネットワークを構築したり、通信機器に設定をしたり、通信の規約(プロトコル)や、ロードバランシング(負荷分散)、ファイアーウォール(セキュリティ)、IPアドレスやDNSといったネットワークに関する体系的な知識が網羅されています。
資格を取る必要はないですし、各プロトコルの詳しい内容(OSPFとEIGRPの違いとか、アクセス制御リストの設定方法とか・・・)そういった詳細情報は覚える必要はないですが、グローバルIPアドレス(パブリックアドレスともいう)とローカルIPアドレス(プライベートアドレスといもいう)の違い、TCP/IPの基礎知識、OSI参照モデル(7レイヤ)などは知っておいて損はないです。
おススメの教材は以下です。
>> 1週間でCCNAの基礎が学べる本 第2版 徹底攻略シリーズ
また、「ping-t」もありですね。こちらは試験対策用のWeb教材ですが、無料のコンテンツでもかなりしっかりと必要知識をさらうことができます。>> Ping-t
その7 サーバー操作用OSに慣れておく LINUX SQL
開発現場では各種ファイルをGUIと呼ばれるグラフィカルなアイコンではなく、CUIと呼ばれるコマンドで扱うことが多いです。また、サーバーではLINUXが多用されていますので、LINUXの基礎的なコマンドは把握しておいて絶対損はありません。
教材は以下がおススメです。
また、SQLについては、以下が鉄板でおススメです。
>> スッキリわかるSQL入門 第2版 ドリル222問付き!
その8 クラウドでの環境構築に慣れておく
入社して実感しているのは、手を動かして動く環境を作るのが最高に勉強になるということです。筆者が関わるクラウド環境は主にAWSですが、ご自身の環境によってはGCPやAzureなどに触れる場合もあるでしょう。
入社前に以下のようなパターンをテスト環境で構成しておくことをおススメします。
例 AWSの場合
-
AWSで以下の環境を構築してみる
- AWSでROOT権限を取得する
- IAM権限を取得する
- IGWを設置する
- VPCを構築する
- パブリックサブネットとプライベートサブネットを構築する
- パブリックサブネット向けのルートテーブル、プライベートサブネット向けのルートテーブルを設置する
- パブリックサブネットにELBとNATインスタンスを設置する
- プライベートサブネットにECを設置し、WEBサーバーとする
- Webサーバーにアパッチをインストールし、「Hello, World!!」といった簡単なWebページの表示を可能にする。
-
ポイント
- 外部からEC2には直接アクセスしない
- 外部からの通信はいったんパブリックサブネットのELBを経由したあと、プライベートサブネットのEC2に到達する
- EC2から外部に向けた通信はいったんNATインスタンスを経由し、IGW経由で外部へルーティングされる
上記の用語について、本記事では詳細は割愛しますが、筆者は入社後に自己学習で構築してみました。
こちらのトピックについては、いずれ構成図と合わせて記事にして、コードも公開したいと思います。上記のようなよくあるパターンの構成をAWS(AzureまたはGCP)で構築しておけば、スムーズに業務に入れるかと思います。
【参考記事】
>> 【第1回】AWSソリューションアーキテクトアソシエイト勉強法/初心者が最短合格するための学習方法
>> 【第2回】AWSソリューションアーキテクトアソシエイト勉強法/主な学習トピックとポイント
その9 各種開発ツールやプラットフォームに慣れておく
開発に利用する各種ツールやプラットフォームについては、入社前にヒアリングして、事前に触っておきましょう。入社してからは必死で覚えるので、大丈夫と言えば大丈夫ですが、入社後になるべく早くコーディングに集中できる環境を作るため、やれることは事前にやっておきましょう。
とくに、Web系自社開発企業ではインフラ担当であってもサーバーサイドのオペレーション力を問われますので、Gitのリポジトリ、ブランチ、プルリクエストなどの用語と簡単な操作は把握しておきましょう。
やり方としては、Herokuに簡単なWebページをアップして、GitHubでコードを管理し、疑似的なチーム開発を体験するなどでOKだと思います。自社サービス企業に入社する力があれば、ググり力は問題ないかと思いますので、大丈夫でしょう。
入社前の準備/筆者の反省点
筆者は面接時に入社後はAWSを利用すると聞いていたので、資格対策に時間を使い過ぎてしまいましたが無駄でした。
なぜなら、入社後、主任エンジニアから「資格は不要、動くものを作ってね。WEB系自社開発系企業が作るサービスはネットに全部答えがあるので、知識暗記は不要」と言われたことに裏打ちされるように、Web系自社開発系企業では、原則資格は不要で、ググり力と動くものを作る力の方が必要だったためです。
ですので、資格取得に時間を使わず、むしろ動く環境を作っておきつつ、各種ツールに慣れておくことのほうが重要でした。
Web系自社開発企業のエンジニアに転職するメリット、デメリット
つづいて、記事の後半では、筆者の体験をもとに、Web系自社開発企業のエンジニアに転職するメリット、デメリットと転職してみた感想をご紹介します。
これから転職をけんとうしているかたのご参考になれば、幸いです。
前職が通信事業者系で、割と保守的な社風でしたので、事前に情報収集していたものの、実際に現場に入って温度差で風邪ひきそうになりました。でもこれはいい意味で、まるで冬休みにアジアンリゾートに旅行した時のような、心地よいポジティブなギャップという意味です。
というわけで、本題に入る前に、Web系自社開発企業に転職するメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
- 3カ月から6カ月学習してから転職することが可能(自習が得意なら独学も可能)
- 入社研修後、フルリモートワークに移行することも可能
- 入社後1-2年でフリーランスになる、または、年収の高いWeb系自社開発企業に転職することが可能
メリットその1については、最近多くのYouTubeやブログなどのメディアで可視化されている通りかと思います。
3カ月から6カ月しっかり準備して、良質なポートフォリオをつくったあとに転職活動をすれば、Web系自社開発企業への転職は十分に可能というのが筆者の実感です。なお、メガベンチャーの新卒枠は高学歴な理系学卒、院卒集団がカバーしますので、未経験者はベンチャー系から攻める場合が多いでしょう。まあ、問題ないですね。住み分けです。
また、筆者は全然一般的なエンジニアですし、前職での前の数年感は副業のECサイト構築に全精力を傾けていましたため、技術学習をさぼりガチの面もありました。それでも、しっかり準備することで転職できましたので、再現性は低くないと思います。
メリットその2についても、イメージ通りです。UI/UXエンジニア、Webデザイナー、Web系開発エンジニア、Web系インフエンジニアはリモートワークが可能です。それは、多くの作業がネット上で完結できるため、リモートの方が会社も従業員も効率的に生産性を落とさず業務が可能だからです。
ちなみに、筆者が所属する会社でも、エンジニアは原則フルリモートでした。
メリットその3についても多くのメディアやSNSで可視化されているとおりかと思います。
筆者はWeb系企業に転職活動をする前に、いったんそれまでの経験のみ(オンプレミスのネットワークエンジニア)でフリーランスエンジニアとして案件受注が可能かどうか、フリーランスエージェント会社と面談しました。
結果としては、月50-60万円の案件への参画は可能でした。しかし、客先常駐案件が多かったのと、筆者のスキルがオンプレミスよりであったため、すぐにリモートワークのプロジェクトに参画するのは難しいとの印象を受けました。
そこで、一時的に年収が下がってもいいので、以前からチャレンジしてみたかったWeb系企業への参画を選びました。
なお、筆者は20年ほど保守的なIT企業でエンジニアをしてきましたが、Web系自社開発企業に入社して初日に思ったこととして、「よし頑張るぞ!!」というポジティブな気持ちが80%、そして「もっともっと早く転職しておくべきだった・・・」という、軽めの後悔が20%でした。
つまり、入った初日に気づくくらい、素晴らしい開発環境でしたし、「爆速で成長して自分自身のエンジニアとしての市場価値をアップできるな」という実感がありました。この辺りは、今後記事にしていく予定です。
デメリット
- 年収が減る
- 仕事量が多い
- 受け身だとキツイ
デメリットその1についてですが、Webシステムなどの開発経験がある場合を除いて、発注元やSIerの別職種や、未経験から開発へ転職する場合が多いでしょう。
その場合、一時的な年収減は避けられません。筆者も、オンプレミスの設計構築経験はあったものの、クラウド系のインフラ設計構築経験はなかったため、年収は前職から20%ほど下がりました。
しかし、自社開発企業での開発経験は非常に価値があり、次回以降の転職やフリーランスになる場合、非常に有利に働きますし、そもそもWeb系自社開発企業では、実績次第で給与が大幅にアップする場合も多いので、大きなデメリットではありません。
ちなみに、企業がエンジニアを優遇する理由はシンプルで、人手不足で優秀なエンジニアの採用が困難だからです。つまり、いったん入ってしまいさえすれば(しっかり業務をこなしつつ、自己学習する前提ですが、)かなり未来は明るいですね。
デメリットその2についてですが、
単純に仕事量が多いというより、大企業のように多くのエンジニアがいない分、一人ひとりのエンジニアの裁量やタスク量がそれなりにあるという意味です。ですので、大企業のように、喫煙所と自席を往復しつつ、定時になったらダッシュで帰る妖精エンジニアはいないですね。
ただし、業務に関しては、ツールやマクロ、BOTを作って効率化して、生産性を上げればいいだけの話ですので、まあ問題ありません。
ちなみに、筆者は前職時代にベンダーさんが作った通信機器の設定情報のチェックを効率的にしたいので、「秀丸エディタ」のインストールを冗長に上申しましたが、却下され、Windowsのメモ帳で泣く泣くコンフィグチェックをしたという苦い経験があります。
そのような、謎の生産性ダウン縛りはありません。
デメリットその3については、ググり力と、自分で考える力が大事だという意味です。
筆者が、入社後に主任エンジニアから言われて印象に残ったのは、「Web系自社開発企業のノウハウは、すべてググれば出てくるので、単純な知識の暗記は不要。自分で調べて、動くものを作る。さらに、なぜその技術を選んだのかの判断基準の明確化も重要」といったコメントです。
ですので、ググったり、社内資料を読み込んでも出てこないことを聞くのは全然OKですし、むしろ当然ですね。
というわけで、積極的に自分で情報を調べて、考えて、語れるようになっておけばデメリットにはなりませんね。
Web系自社開発企業に転職してみた感想
それでは深堀りしていきます。
- 転職活動中の知識では全然たりない
- エディタを使ったコーディングだけでなく、その他の各種ツールにも慣れておいた方がいい
転職活動中の知識では全然たりない
まず、筆者が入社前に準備していたことをご紹介します。
入社前の準備
- とりあえず、動くWebシステムを作成
- インフラ系の知識習得として以下を準備
入社前の準備その1については、とりあえず、動くWebシステムを作成しました。
よくYouTubeや技術者ブログなどをみると、Web系自社開発企業に転職を目指すうえで、「動くWebシステムを構築してポートフォリオを作成」することを推奨しているかたが多いですよね。
例えば、「HTML、CSS、JS、RubyかPHP」で動く掲示板システムや投稿システムを作って、「GiyHub PagesやHeroku」にデプロイして公開するというものです。
筆者も例にもれず、以下のようなシステムを作ってみました。内容としては、筆者はECショップを運営しているので、その在庫管理をするためのシステムで、フロントを「HTML,CSS,JavaScript」で作り、バック側を「Abatch,Java,JavaServlet,SQL」で作りました。
また、開発ツールとして、EclipseとWorkBenchを使いました。以下に関連記事をご紹介しますのでご覧ください。
>> EclipseのインストールからJavaの動作確認まで20枚の画像で紹介!
>> Eclipseでのサーブレット開発 Tomcat登録~テスト完了までの手順
入社前の準備その2 インフラ系で準備したことについては、AWSの概要学習をしたり、静的なWebページを作成し、AWSでインフラを構築して公開するなどしました。
AWSの学習についての詳細は下記の記事にまとめました。
【参考記事】
>> 【第1回】AWSソリューションアーキテクトアソシエイト勉強法/初心者が最短合格するための学習方法
>> 【第2回】AWSソリューションアーキテクトアソシエイト勉強法/主な学習トピックとポイント
また、記事にはできていませんが、AWSをインフラにしてポートフォリオサイトを作成しましたのでご紹介しておきます。よろしければご参考にしてください。SSL化をしていなかったり、文字が小さかったりいろいろぼろいですが、ご容赦を・・・いずれきれいにしてコード公開する予定です。
>> 筆者が作成したポートフォリオサイトのサンプル(インフラはAWS)
入社してみて、足りなかった知識
筆者の場合、入社前にAWSソリューションアーキテクトの資格取得のために数十時間を使ってしまいましたが、残念ながら無駄でした。
入社後にはITの基礎基礎、Git、Linux、SQL、Dockerなどサーバーサイドの知識も使うことが分かったので、このあたりに時間を使った方が、よりスムーズに業務に入れましたね。
エディタを使ったコーディングだけでなく、その他の各種ツールにも慣れておいた方がいい
ポートフォリオを作成する際に、Visual Studio Code や Atomなどのコーディング用ツールを使うと思いますが、そのほかにも業務で使うので慣れておいた方がいいツールが以下です。
というのも、自社系Web開発企業はベンチャーで人員がミニマムなことから、業務に無駄がなく、スピード感があるプロジェクトが多いため、開発・コミュニケーションについて、最新のWebサービスが利用されていることが多いためです。
ですので、入社がきまったら以下を聞いて、事前に使い方を把握しておきましょう。
入社が決まったら転職先の企業に以下を確認しましょう
- コミュニケーションは何を使っていますか?(Slack? Teams? Zoom? Googleハングアウト?)
- 現場で使ってるフレームワークは?(Laravel?Rails?etc・・・)
- 開発をすすめる上で使っているクライアントツールは?(SourceTree?、smart Git?)
- スケジュール管理ツールは?(Trello?Redmine?Jira?)
まとめ
40歳を超えて、Web系自社開発企業に転職してみましたが、入社してい間もない感想としては、かなりホワイトな職場環境でした。結果としてはかなりおススメです。今まで多くのプロジェクトに参画しましたが、トップレベルに良い環境です。
理由は裁量が大きい、しっかりやることをやっていれば自由度が大きい、エンジニアとして爆速で成長できる、指揮命令系統や社内システムがシンプル、etc・・・です。
ですので、自分でどんどん業務を改善したり、コツコツ作業して成果物で評価されたいひとにはぴったりでしょう。
ただし、少人数で少数精鋭型の組織ですので、最低限に人をいたわる気持ちや共感力、コミュニケーションは持ち合わせていた方がいいでしょう。筆者もADHD傾向があり、空気が読めないときもありますが、なるべく人当たりを良く、笑顔で接するようにしていますし、攻撃的な言動もしないように気を付けています。
また、ベンチャーなので、業務量はそれなりにありますから、自走能力、検索能力がない。指示待ちが好きな人にはかなりつらいかもしれません。
なお、収入においては、一時的な減収を覚悟する必要があります。ただし、一人ひとりの裁量が大きく、開発にも関われるため、エンジニアとして爆速で成長して、市場価値をアップさせることが可能ですので、1-2年間しっかりと業務にフルコミットすればOKです。
また待遇や人間関係も思ったより良いですので、興味があったらやってみてもいいかもです。控えめに言って超おススメです。
もし、現在いる職場でエンジニアリングやコーディング以外の雑務に追われて消耗していたり、現職に満足しておらず、今の環境を変えたかったりするかたは、エンジニアに転職を検討してみてもいいかもです。
転職活動前に準備するもの
- 基礎的なIT知識と経験(未経験なら良質なポートフォリオ)
- プログラミングやインフラに対する情熱
- ググり力、自走力
転職が決まったら準備するもの
UI/UX、Web開発、バックエンド、インフラ共通4選
- その1 十分休養を取っておく
- その2 各種手続き関係はすましておく
- その3 各種コミュケーションツールに慣れておく
- その4 開発しているサービスにユーザーとして登録し、操作に慣れておく
バックエンド・インフラエンジニア向け
- その5 IT基礎を復習しておく/範囲は基本情報処理のテキスト
- その6 ネットワークの設計について復習しておく/CCNAがおススメ
- その7 サーバー操作用OSに慣れておく LINUX SQL
- その8 クラウドでの環境構築に慣れておく
- その9 各種開発ツールやプラットフォームに慣れておく ララベル、レイルズ、Git テラターム PUTTY
上記があれが大丈夫だと思います。がんばりましょう!
お読みいただきありがとうございました。
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